12月8日、スペインのマリアノ・ラホイ首相は12月21日に控えるカタルーニャ州選挙に向けた国民党の宣伝キャンペーンの一環として、Twitterのアカウント上で「我々の国と一緒に成し遂げた事を誇りに思おう。答えはスペイン統一」のメッセージでスペインを代表するいくつかの象徴をまとめたビデオを報道した。これにドン・キホーテで有名のラ・マンチャの風車、パンプロナのサン・フェルミン祭り、フラメンコをはじめ、AVE高速鉄道やバルセロナのアグバール・タワーとサグラダ・ファミリアも確認できる。
しかし、ビデオ開始後2分が過ぎたところ、数秒表示されるバルセロナ郊外のビラフランカ・デル・ペネデスの「カスタリェース団体」(説明は文末に)は、これを「我々は団体のイメージを国民党の宣伝メッセージに悪用されるには一切許可しない。州民を弾圧する政党を金輪際サポートしない」と訴えてきた。団長も削除を求めている。
更に、同団体は州の独立旗をかかげる団員やサポーターの写真使用を皮肉に勧める「おい、マリアノ・ラホイ!こういう写真を使ったらどうだ?」と挑戦的。
カスタリェース(Castellers)とは、カタルーニャ地方で200年以上続く民族的な風習である。規模によって数百に及び得る男女集団が隙間なくベース(土台)を作り、その上に3人ほどの「段」を組み上げ、できるだけ高い人間塔(カステイ、カタルーニャ語で城を意味する)を目指す。また、塔の組み上げを完成するには団体に属する「アンシャネータ」と呼ばれる子供がてっぺんに登らなければいけない。先ほど完成と言ったが、塔の無事解体も「カステイ」の成功に必要な条件である。2010年11月16日からはユネスコの無形文化遺産に記載されている。
北部カンタブリアと西方ピレネー山脈では特に強い降雨が予想されている。
死刑のないスペインではこちらが事実上の最も重い刑罰になっている。
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